ストリーミング寺子屋

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【NICE-1】NICEとは何ですか?

次世代のスマートカメラ向けエコシステム

Foxconn、Nikon、Scenera、Sony Semiconductor Solutions、Wistronが、次世代のネットワーク接続型カメラの標準策定のために設立したNICE Alliance (Network of Intelligent Camera Ecosystem Alliance)が提供する、ネットワークカメラ仕様をNICEといいます。

NICEを構成する3要素

NICEシステムは、以下の3つによって構成されています。

  1. ユーザが操作するNICE App
  2. IPカメラ等に接続するNICE BridgeやNICE Cameraのように、映像や音声またはセンサーの情報の取得を行うNICE Device
  3. Cloud上で動作しNICE AppやNICE Deviceと通信を行うことでアカウント管理やデバイス認証、AI処理などを行う各種NICE準拠サービス

基本はSceneベース(*)のデータ通信

NICEは、人物の検出などをトリガーとした、イベントが発生した場合にのみデータの通信を行うことで、通信量の削減が可能です。各種AI分析処理と容易に組み合わせることができるため多彩な機能を実現できます。

※Sceneベース・・・NICEが定義したAIの推論結果の精度を高めるため、AIにインプットする画像を最適化する条件設定(SceneMark)セキュアに暗号化された画像データ(SceneData)などの考え方の総称 

JWE/JWSによるセキュリテイ

NICEはセキュリティに重点を置いて設計されており、NICE Device ↔ NICE Service間、NICE Service ↔ NICE App間の通信で送受信する、全てのJSONオブジェクトはJWEによる暗号化とJWSによる署名が行われます。

開発者による機能拡張のしやすさにも重点を置いて設計されており、多くのサードパーティーの参入によるネットワークカメラ市場の活発化を促しています。

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