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2017.08.28

汎用Ethernet機器をFAネットワークに簡単に統合するためのミドルウェアをリリース

図研エルミックが汎用Ethernet機器をFAネットワークに簡単に統合するための
ミドルウェアをリリース
-CC-Link IE フィールドネットワーク Basic準拠プロトコルスタック-

 

 図研エルミック株式会社(本社:神奈川県横浜市、以下 図研エルミック)は、CC-Link協会が定めた、EthernetベースのFA用オープンフィールドネットワーク規格である、「CC-Link IE フィールドネットワーク Basic」に準拠したプロトコルスタックミドルウェア、 「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」 の受注を本日より開始します。従来ネットワーク化が困難であった機器や小規模装置であっても、「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」を実装するだけでFAネットワークへの統合が可能になり、生産現場でのシステム連携やIoT化を容易に実現できます

 

<スマートファクトリ化要求の広がり>
 工場などの生産現場では、生産性やトレーサビリティの向上、また、設備故障や事故の予防保全に向けた取組みが続けられています。バーコードリーダーやセンサーなどの安価な末端機器の状態を取得する要求も高まり、規模の大小に関わらず生産設備のIoT化が必要です。このような需要を背景に、CC-Link協会が昨年Ethernet対応の機器をより簡単に既存のFAネットワーク上で連係させることを可能にする「CC-Link IE フィールドネットワーク Basic」規格を策定しました。「CC-Link IEフィールドネットワーク Basic」では、機器の制御を行うサイクリック通信を、ネットワークプロトコルのアプリケーション層のソフトウェアで実現します。そのため、汎用Ethernet対応機器に規格のスタックソフトウェアを実装するだけで「CC-Link IE フィールドネットワーク Basic」対応が可能になります。また、他のプロトコル(HTTP、FTP、SLMPなど)が同一ネットワークに共存できるため、ハードウェアの共有化による低コストな機器開発が可能です。

 

<Ze-PRO CC-Link IEF Basic>
 「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」は、Ethernet対応機器に「CC-Link IE フィールドネットワーク Basic」規格を実装するためのプロトコルスタックです。
 OSやCPUに依存しない構造であるため、依存部分はラッパー関数及びマクロ定義で切り替えが可能です。μITRON用のサンプルコードも提供しています。 スタックのメイン処理は、アプリケーション層で実現しているためハードウェアに依存せず、専用のインターフェースボードが不要であり、Ethernetポートを搭載しているパソコンやターゲットボードで動作します。更に、TCP/IPも非依存であり、BSDに準拠していれば、ソケットインターフェースで通信処理を実現できます。図研エルミックのTCP/IPプロトコルスタック「KASAGO IPv6/v4」であれば「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」との親和性も高く、「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」と「KASAGO IPv6/v4」の併用で、使いやすさと汎用性の高さを目的に策定されたCC-Link IE フィールドネットワーク Basic規格を、より効率的に導入できます。

 

 

<産業オープンネット展へ出展>
 2017年8月29日に大阪で開催される「産業オープンネット展2017」に「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」を出展し、同展示会で技術セミナーと製品デモを実施する予定です。

 

以上

 

-図研エルミックについて-
 図研エルミックは、東京証券取引所第二部に上場し、資本金は5億円です。
組込みシステムに必要なネットワーク・画像・通信関係の先端技術を、ミドルウェアライブラリやモジュールなど、お客様が使いやすい素材に変えて提供します。自社技術の核であるネットワーク技術を、ネットワーク監視カメラ、FA、そして車載機器を中心に展開しています。


このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
ご質問等ございましたら、お問い合わせください。

 

製品「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」のご紹介はこちら