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2016.07.11

H.265/HEVC対応 RFC7798準拠のRTPミドルウェアライブラリを出荷開始

H.265/HEVC規格対応のRTPミドルウェアライブラリを出荷開始
-大容量動画データのリアルタイム送受信機能を機器メーカーに提供-

 

 図研エルミック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:朝倉尉、以下 図研エルミック)は、動画像をリアルタイムで送受信(ストリーミング *1)する通信プロトコルであるRTP規格(*2)の最新版であるRFC7798に準拠したミドルウェアライブラリ、「Ze-PRO RTP Ver. 6.6.0」の出荷を本日より開始しました。
 「Ze-PRO RTP Ver. 6.6.0」は、4K/8Kと呼ばれる次世代映像に使われる技術である、H.265/HEVC(*3)に対応しています。H.265/HEVCは大容量動画データをコンパクトに圧縮/伸長するための符号化技術であり、鮮明な動画をリアルタイムで送受信する場面で必要な技術です。(図1)

 

(図1:H.265/HEVCが使われる機器とZe-PRO RTP構成図)

 

 図研エルミックの「Ze-PRO RTP」は、H.265/HEVC映像のストリーミングを行う、高品質な映像機器を効率よく開発するためのミドルウェアライブラリです。 RTPのミドルウェアライブラリは国内外に多数存在しますが、今年3月に確定したRFC7798に対応したRTPミドルウェアライブラリは「Ze-PRO RTP」のみです(当社調べ)。
H.265/HEVC対応の高解像度の動画をストリーミングする技術は、プロ用放送機器やデジタルカメラ、また高解像度監視カメラなど、様々な機器に採用が想定されます。このような機器で高画質な動画を楽しむには、効率の良さと、低遅延が求められますが、図研エルミックのZe-PRO RTPは低スペックなCPUでも動作が可能であり、また、最適なバッファリングを実現する独自アルゴリズムにより、低遅延な再生を低コストで実現します。

 

 「Ze-PRO RTP」は2009年の発売開始以来、RTP規格の更新に合わせバージョンアップを重ね、国内で監視カメラや遠隔医療装置、公衆網など、幅広い範囲で50社 200ライセンス以上の販売実績があります。図研エルミックでは監視カメラに使われるONVIFミドルウェアやMux/Demuxも提供しており、これらの組み合わせにより、様々な分野で応用が可能です。

 
 

(写真1:図研エルミックH.264とH.265/HEVCの比較デモ。H.264と同質できれいな映像をより低レートで表示)

 

以上

 

*1 ストリーミング: 動画の受信と再生を平行して処理し、受信しながら視聴する転送・再生方法

*2 RTP:Real-time Transport Protocolの略。音声/動画データをリアルタイムに配送、再生する通信プロトコルの規格。 IETF、ITUが策定

*3 HEVC:High Efficiency Video Coding(高効率ビデオコーディング)の略。 JCT-VC(Joint Collaborative Team on Video Coding Standard Development)が規格を策定

 

-図研エルミックについて-
図研エルミックは、東京証券取引所第二部に上場し、資本金は5億円です。
組込みシステムに必要なネットワーク・画像・通信関係の先端技術を、ミドルウェアライブラリやモジュールなど、お客様が使いやすい素材に変えて提供します。自社技術の核であるネットワーク技術を、ネットワーク監視カメラ、FA、そして車載機器を中心に展開しています。


このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
ご質問等ございましたら、お問い合わせください。

 

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