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2014.09.01

IPセキュリティカメラとFAをつなぐソリューションをJVCケンウッドと共同開発

図研エルミックがFAシステムとセキュリティシステムを連携させるソリューションを
JVCケンウッドと共同開発

 

 図研エルミック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:朝倉尉 、東証二部:4770以下 図研エルミック)は、FA機器のネットワークシステムとセキュリティ機器のネットワークシステムの連携・融合を実現するソリューションを、株式会社JVCケンウッド(以下 JVCケンウッド)と共同開発し、2014年12月にリリースします。
現在、産業分野では長年蓄積されたノウハウを基に分野毎の独自ネットワークが存在しています。しかしながら、個々のネットワークの他分野との結合が実現できていないことより、各分野における高機能な機器類を総合的、発展的に活用できず、生産性を損なう状況にあることが否めません。そこで図研エルミックとJVCケンウッドは、日本国内での技術進化が目覚ましい、FAネットワークとIPセキュリティ機器ネットワークを融合させることにより、両分野の機器を統合し、相乗効果の最大化を実現します。 具体的には、今回の共同開発で、FAネットワークとして普及が進んでいる「CC-Link IE Field (注1)」と、セキュリティ機器ネットワークの標準規格である「ONVIF (注2)」をつなぐゲートウェイを開発し、両システムの、業界初となる有機的結合を実現させます。

 

-工場内の「安全安心」システムとして結実-
 今回の共同開発においては、ONVIFのミドルウェアをライブラリとして提供している図研エルミックのONVIFに関する技術と、JVCケンウッドのセキュリティカメラの技術が生かされます。 CC-Link IE FieldとONVIFをゲートウェイでつなぐことにより、FA制御機器とIPセキュリティカメラシステムが融合され(図1)、様々な「安全安心」を実現します。例えば、製造ライン上の装置が異常を感知した場合、自動的に異常発生個所を監視カメラがズーム録画したり、シーケンサが装置に材料投入の指示を出すと同時にカメラに録画指示を出すなどの連携が全て自動処理されます。(図2)

 

図1 FA制御機器ネットワークとIPセキュリティカメラシステムネットワークの融合

 

図2 工場での活用例 (写真はJVCケンウッドのセキュリティカメラVN-H657と三菱電機様のシーケンサiQ-R:参考)
クリックして拡大(PDF)

 

JVCケンウッド プロフェッショナルシステムセグメント Chief Product / Project Manager 早川 勉 コメント
JVCケンウッドは、長年培った映像技術、音響技術、無線技術をコアコンピタンスと位置づけ、「感動」と「安心」を商品やシステムとしてお客様に提供しております。鮮明な画質と操作性を備えたセキュリティカメラを核にシステム設計、施工を含めたソリューションを提供し高いご評価を頂いております。 今回の共同開発により、さらにお客様の利便性を高めたFAシステムとの融合を実現し成長させたいと考えています。

 

図研エルミック 開発本部 本部長 長谷川 佳久 コメント
図研エルミックでは、長年培ってきたTCP/IP技術を軸に、通信系ミドルウェアの提供を行っていますが、昨今問題視されている工場、ビル、公共施設等での「安全、安心」の重要性が高まる中、当社が提供しております、セキュリティカメラ市場向けONVIFライブラリを進化させ、これらを他のネットワークと有機的に融合するライブラリを提供する事により、「監視」を超えた、「安全、安心」の強化に役立つソリューション提案へと繋げて行きたいと考えています。

 

-FA機器メーカーからの期待-
 CC-Link IE FieldとONVIFをつなぐゲートウェイには、シーケンサをはじめとするFA機器の大手メーカーであり、CC Link規格を提唱しているCC-Link協会の幹事会メンバーである三菱電機株式会社様にも技術協力とご期待をいただいております。 三菱電機株式会社 名古屋製作所FAシステム第二部 部長、 楠 和浩様コメント 弊社は、「Your Solution Partner 三菱電機」のコンセプトに基づき、FA総合メーカー三菱電機として、新たなものづくりに向けた確かなソリューションをご提案しています。 特に「見えない」生産現場では常に、「リードタイムが長い」、「設備稼働率が悪い」などの問題がおこっています。この問題解決のためには「見える化」がキーワードです。現場を起点とした経営改善をめざし、「生産情報の見える化」「エネルギーの見える化」「安全の見える化」の実現の為に、弊社ではe-F@ctoryによる企業のTCO削減、企業価値向上を支援しています。 今回、図研エルミック様とJVCケンウッド様が共同開発する、CC-Link IE Fieldとセキュリティ機器のネットワークシステムの連携・融合を実現するソリューションにより、IPカメラによる生産現場の画像とFA制御機器の情報連携および制御連携が可能になり「人の見える化」や「異常個所の見える化」が実現できることで工場全体の「安全安心」に繋がることを期待しています。

 

以上

 

注1 CC-Link IE Fieldとは
CC-Linkは、CC-Link協会が提唱する、産業用リアルタイムEthernet技術に基づく、超高速、大容量のネットワーク規格です。生産現場だけでなく、情報系を含めた生産システム全体の最適化(垂直統合)を実現します。 CC-Link IE Fieldは、制御と情報を同時に扱える高速フィールドネットワークです。高速性に加え、通信の定時性が確保されていることが大きな特長です。情報通信、コントローラ間通信、デバイス制御をEthernetベースで実現しています。

 

注2 ONVIFとは
Open Network Video Interface Forumが策定した、監視カメラなどのIPセキュリティ機器をつなぐためのネットワーク規格です。ONVIFに準拠していれば、異なるメーカー間のセキュリティカメラ、サーバー、モニター等がインターネット上でシームレスにつながります。

 

-図研エルミックについて-
図研エルミックは、東京証券取引所第二部に上場し、資本金は12 億2 百万円です。
組込みシステムに必要なネットワーク・画像・通信関係の先端技術を、ミドルウェアライブラリやモジュールなど、お客様が使いやすい素材に変えて提供します。自社技術の核であるネットワーク技術を、ネットワーク監視カメラ、FA、そして車載機器を中心に展開しています。ONVIFに関しては、2009年よりミドルウェアライブラリを提供しており、多くの採用実績があります。

このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
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