ONVIFによる分類 | 主な開発対象 | 当社対応製品 | 対応規格 |
---|---|---|---|
NVT (Network Video Transmitter) |
ネットワークカメラ NVR 映像解析アプリ |
Ze-PRO IPcam Ze-PRO IPrec (Server) |
|
NVC (Network Video Client) |
モニタリングデバイス | Ze-PRO IPmon Ze-PRO SCP(ビューワー開発用SDK) |
|
NVS (Network Video Strage) |
ストレージサーバー 録画機能つきカメラ |
Ze-PRO IPrec (server) |
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プロトコルスタック
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- ONVIF 実装用プロトコルスタック
Ze-PRO IPcam , Ze-PRO IPmon , Ze-PRO IPrec
国内で豊富な搭載実績を有するONVIFミドルウェア。
ONVIF 実装用プロトコルスタック
Ze-PRO IPcam , Ze-PRO IPmon , Ze-PRO IPrec
ONVIF製品 概要
ONVIFに準拠したカメラやネットワークビデオ、ビデオレコーダ、組込みストレージ付きIP監視カメラを効率良く開発できます。
Ze-PRO IPcam, Ze-PRO IPmon, Ze-PRO IPrec (server)は、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)が定めた、セキュリティ用ネットワークビデオ製品のためのインターフェース規格 ONVIF NVT、ONVIF NVC、ONVIF NVSを、組込みやすいミドルウェアにしたライブラリ製品です。Ze-PRO RTP/RTSP等のストリーミングミドルウェアと組合わせると、信頼性の高い監視システムや動画配信システムを簡単に構築できます。
“あまり時間をかけずにONVIFを実装したい”、というお客様には、ONVIFの実装やユーザー環境への移植を含むエンジニアリングサービス(受託開発)も承ります。
動画「知る・使うONVIFデバイス」シリーズ公開中
当社のストリーミングに関する知見、ノウハウを公開
ONVIF実装用プロトコルスタック 構成
特長
- ONVIF Core Spec Ver.21.12(IPcam、IPmon)対応
- ONVIF Client Test Specification Ver.21.12/ONVIF Device Test Specification Ver.21.12(IPcam、IPmon)にパス
- H.264、H.265(HEVC)対応、TLS対応、双方向オーディオストリーミング
- Profile T, S, M サポート (IPcam、IPmon)
- Profile G サポート(IPrec Server)
- バージョンの互換性が容易になり、かつ省フットプリントによるコスト削減効果
- 64bit対応
- Android/iOS対応(Ze-PRO IPmon)
- HTTPS対応(IPcam、IPmon)
- Ze-PRO RTPライブラリと組み合わせることで容易にメディア制御が可能
- OS/システム/デバイス依存部を分離しポーティングが容易
- ネットワーク上に存在するNVTと即接続・メディア再生が可能なサンプル(CUI/GUI)プログラムが付属
- 豊富な監視カメラ開発実績に裏付けされたサポート、カスタマイズ、SIサービスを提供
プロトコルスタック採用事例
Ze-PRO IPmon搭載 ONVIF対応クラウドカメラサービス用エッジストレージ
i-PRO株式会社様
Ze-PRO IPcam搭載ONVIFトランスミッター 「NVT-SDI/NVT-DVI」
カリーナシステム株式会社様
カメラインターフォンと監視システムの融合
アイホン株式会社様
サポート/エンジニアリングサービス
サポートサービス(有償)をご利用のお客様には、Q&Aおよびバージョンアップを提供しております。
また、ONVIFの実装(移植)、デバイスドライバの作成、パフォーマンスアップのためのチューニングを含むシステム構築のコンサルティング、システムインテグレーションといった、各種エンジニアリングサービスを行っています。
また、当社の製品を使っていない場合でも、「ONVIFを実装したが他社のONVIF機器とつながらない」というお悩みをお持ちの方には、Wiresharkを使った解析コンサルティングサービスも実施しています。ご相談ください。
当社はONVIFのContributing Memberです。
ONVIFエンジニアリングサービスの例
要件定義から支援したIPカメラ、レコーダー、クラウドシステム開発
IPカメラ
レコーダー
クラウドシステム
IPカメラビジネスに新規参入されるお客様のために、監視カメラ、レコーダー、クラウドシステムなどのファームウェア開発の全てを「要件定義、仕様策定」から支援。競合優位性を明確にすることを重視し、お客様の新規ビジネス立ちあげを強力にご支援しました。
仕様作成業務=含む
CPU:ARM
OS:Linux
駅構内用カメラシステム統合ゲートウェイ(Sier様向け)
通信I/F間ゲートウェイ
駅構内の異なるメーカー/機種の監視カメラを統合するゲートウェイ機能を、当社のONVIF、RTPなどの標準規格ライブラリをベースに開発支援。お客様であるSier様は、エンドユーザー(サービス事業者様)の要望に柔軟に対応したシステムを構築できるようになりました。
CPU:intel
OS:Windows
*本事例の詳細を含む資料「エンジニアリングサービスのご紹介」ダウンロードはこちら
多種多様な入力ソースを統合した大規模モニタリングシステム開発
システム、スマホアプリ
スマホ、タブレット、IPカメラ、ウェアラブルカメラのなど多種多様な入力ソースをONVIFプロトコロルで統合し、録画、再生、ストリーミングのトータル開発を実現。モニタリングシステム、モバイル向けビューワー等、管理/閲覧画面までを含めた大規模開発。
仕様作成業務=含む
CPU:ARM、Qualcomm、Samsung
OS:Linux、Windows、Android、iOS
*本事例の詳細を含む資料「エンジニアリングサービスのご紹介」ダウンロードはこちら
エンジニアリングンサービスのその他の例、詳細はこちらをご覧ください。
関連製品
ストリーミングに関連する各種プロトコルのライブラリをそろえています。以下より内容をご確認ください。
撮る/同時配信
RTP, RTSPミドルウェア
RTMP(サーバー)、HLSミドルウェア
ONVIFミドルウェア
多重化/分離
ES→MP4 マルチプレクサ
ES→MPEG-2 TS, TTSマルチプレクサ
MP4デマルチプレクサ
視る/聴く
マルチOS対応ビューワー開発環境
ソリューションパッケージ(動画配信システム用ソフトウェアパッケージ)
所望の機能に必要なミドルウェア(ONVIF,RTP他)+ビューワー開発環境+標準的なアプリケーションをパッケージ提供。
LSI/ボードベンダーとの提携
- アットマークテクノ社から、2014年11月より同社の組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」に最適化したZe-PRO IPcam、Ze-PRO RTPのバイナリコードを提供しています(ニュースリリース) Armadilloの開発セットをご検討のお客様には、Ze-PRO IPcam、Ze-PRO RTP評価環境も無償で提供されます。詳しくはアットマークテクノ社へお問い合わせください
- Ze-PRO IPmonを、ルネサス エレクトロニクスのRZ/G Linuxプラットフォーム向けにカスタマイズしたライブラリをリリースしました。(ニュースリリース)
ONVIF解説
ONVIF(Open Network Video Interface Forum)のインターフェース規格は、監視カメラなどのネットワークビデオ機器において、ライブ映像や音声、制御情報などを異なるメーカーの製品どうしでもやりとりできるようにするための標準規格です。近年では、監視カメラにもインターネットへの対応が求められていますが、ONVIFが定める仕様は、 Webサービスをベースに策定されており、異なるメーカ製の監視カメラでも容易にシステム構築が可能となり、保守、運用性が向上するため、ネットワーク監視カメラシステム構築のコストダウンを可能にします。
「ONVIF入門」もご参照ください。ダウンロード。Profile
2008年のONVIF発足以来、ONVIFが定めた技術仕様はバージョンアップが繰り返されています。そのため、システム内で異なるメーカーのONVIF対応機器をつなげる場合、相手側がどのバージョンの仕様に準拠しているかが問題になっていました。そこでONVIFは、ONVIF準拠製品の相互接続性の管理を簡素化するために、技術仕様のバージョンに左右されずに相互接続性を実現する共通部分を特定の機能ごとに「Profile」として再構成すると発表しましたデバイスおよびクライアントにてサポートされるべき機能セットで、目的機能別に分類されています。
Profileに対応した機器どうしであれば、より高い相互接続が実現できます。
Profileの種類
S:映像配信/受信、PTZ等基本的なセット
C:ドア、カードリーダの等物理的アクセス制御のセット
G:録画、再生、検索のセット
Q:ネットワーク内のセキュリティ製品の検出と設定の管理のセット
A:アクセス権限の管理のセット
T:高度なストリーミング機能の制御
M:MQTTを介したJSON形式をサポートする、分析アプリケーション用のメタデータやイベント連携
Profile SとProfile Tの要件比較
Profile Tが要件としている機能はProfileSより範囲が広く、Profile T を搭載するだけでネットワークカメラシステムが構築できます。
ただし、Profile TはProfile Sを置き換えるものではなく、各々のProfileがカバーする機能領域をそれぞれ持っており、組合わせて実装することができます。
項目 | Profile S | Profile T |
---|---|---|
ビデオ | MJPEG(M), MPEG(C), H.264(C) | H.264(M), H.265(M) |
オーディオ | G.711(C), AAC(C), G726(C) | G.711(M) , AAC(M) (双方向) |
プロトコル | RTP/UDP(M), RTP/RTSP/HTTP/TCP(M), RTP/UDP Multicast(C) | RTP/UDP(M), RTP/RTSP/HTTP/TCP(M), RTP/RTSP/HTTPS/TCP(C), RTP/RTSP/TCP/WebSocket(C), RTP/UDP Multicast(M), |
設定機能 | PTZ(C) | PTZ(M) |
イベント | Base ‐ notification(M) | Media Profile Configuration(M), Motion Alarm Events(M), Motion Region Detector Events(C) |
その他 | WS-Usernametoken Authentication(M), IPAddressFilter(C), | Metadara Streaming(M), OSD(M), JPEG Snapshot(M), Tampering Event(M), Imaging Settings(M) |
「ONVIF入門」もご参照ください。ダウンロード