ONVIF 実装用プロトコルスタック
Ze-PRO IPcam、Ze-PRO IPmon 採用事例

i-PRO株式会社様

Ze-PRO IPmon搭載 ONVIF対応クラウドカメラサービス用エッジストレージ

i-PRO株式会社様のネットワークディスクレコーダー「NUシリーズ」の12月発売新機種、およびクラウドカメラサービス 「i-PRO Remo.(アイプロリモ)」専用エッジストレージ「EUシリーズ」(写真)に、当社のONVIFクライアント部実装用プロトコルスタックが搭載されています。
搭載製品:Ze-PROIPmon(ONVIFProileS、Tサポート版)
ご採用の目的
他社製カメラからの映像を、ONVIFを使って受信できるように機能拡張させるため
採用ポイント
  • 図研エルミックのONVIF系プロトコルスタックは国内でも搭載実績が多く、様々なメーカのIPカメラとの接続性やソフトウェア品質の信頼性が高いと判断された
  • ONVIFの他のプロファイル(G、M)もサポートしており、i-PRO様製品の今後の製品展開への対応が見込める
  • ミドルウェアの提供だけでなく、必要があればカスタマイズや周辺部の開発の対応が可能
DG-EU101

「i-PRO Remo.」エッジストレージ

i-PRO株式会社様の「i-PRO Remo.」は、現場で記録された映像やライブ映像を、クラウドを通じリモートで確認・操作できるサービスです。現地に行くことなく、複数の拠点に置かれたカメラ映像を本部のパソコンで一元管理したり、モバイル端末でタイムリーに確認したりできますので、即時対応の支援や拠点への移動コスト削減などにつながります。
Ze-PROIPmonが搭載されたエッジストレージは、カメラの映像を記録するとともに、クラウドサービスとカメラを中継する役割を担う機器です。


カリーナシステム株式会社様

Ze-PRO IPcam搭載 ONVIFトランスミッター 「NVT-SDI/NVT-DVI」

映像信号をH.264/MJPEG形式にエンコードし、IPネットワーク上でストリーム配信するユニットです。
例えば医療分野では、ONVIF対応IP監視カメラとベッドサイドモニターや内視鏡が混在するシステムが構築できます。


アイホン株式会社様

カメラインターフォンと監視システムの融合

アイホン様が新たに開発する「IX」では、一般に売られている各社の監視システムとの連動を可能にするため、セキュリティ用ネットワークビデオ製品のための標準インターフェース規格であるONVIFの採用を決定しました。カメラ付きインターホンである「IX」をONVIF対応させることで、インターホンのシステムと既設のONVIF対応監視システムの統合が可能になります。インターホンでとらえた顔画像を遠隔地で確認、常時録画したり、監視システムの映像をインターホンでモニターするなど、両システムの統合で建物のセキュリティが強化されます。
ONVIF対応カメラの開発にあたっては、日本国内で最も実績のあるONVIFライブラリである、図研エルミックのミドルウェア「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO IPmon」が使われることになりました。「Ze-PRO IPcam」「Ze-PRO IPmon」は、ONVIF仕様の内、それぞれ画像の提供にかかわるネットワークカメラ部の仕様とモニタリング部をミドルウェアライブラリにしたものです。2009年の販売開始以来、多くの採用実績があります。

開発サポート

「IX」の開発では前述の「Ze-PRO IPcam」の他に、音声制御用にSIP用ミドルウェア(「Ze-PRO SIP」)を、また音声や画像をリアルタイムに転送するプロトコルであるRTPのライブラリ(「Ze-PRO RTP」)も同時に提供し、スムーズなメディア制御を実現しました。また、ミドルウェアライブラリの提供に加え、ネットワークカメラに関するノウハウを生かし、LSIのコーデック処理を最適化するための、ソフトウェアのチューニングも、図研エルミックがサポートしました。



アイホン株式会社様のコメント

「アイホンでは、オフィス、商業施設、銀行などの出入口のセキュリティ強化のニーズに応えるため、カメラ付ドアホン端末の映像を、市販の映像監視システムと連動をすることにより、常時録画を可能にしたテレビドアホン”IPネットワーク対応インターホン「IX」”の開発が市場要望として年々高まっていることを感じておりました。
開発を行う上で、市販の映像監視システムとの連動を、効率よく、また幅広いメーカーと可能にする方法が必要となります。その際、ネットワークカメラ製品のインターフェース規格として、業界標準 であるONVIF規格の実装がもっとも有益であるとの結論に至りました。
アイホンでONVIFライブラリを開発するには多くの時間が必要となるため、今回ONVIFライブラリでもっとも実績のある図研エルミック様にご協力をいただきました。
また、図研エルミック様では、IP電話の標準規格であるSIPライブラリ、映像と音声通信のRTPライブラリも保有されており、IX端末同士の制御は SIPライブラリで、IX端末と映像監視システムと連動はONVIFライブラリで、映像と音声通信はRTPライブラリで行うという仕組みを、効率よく開発 することができました。
また、開発を通じて、図研エルミック様にONVIF規格についてご指導いただき、アイホンもONVIF規格のノウハウを蓄積することができました。
ONVIF規格は、年々バージョンアップされており、それに伴い対応する機器、メーカーも増えております。図研エルミック様のONVIFライブラリもバージョンアップに対応いただき、今後もより多くの映像監視システムとの連動を可能にできることを期待しております。」
(アイホン株式会社 技術本部 ソフトウェア開発部 第二開発課 開発主査 藤井 一幸様)

*1:アイホン様2013年3月プレスリリースに基づく
このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
ご質問等ございましたら、お問い合わせください

その他の事例

  • ダウンロードこちらからは、
    【簡易マニュアル】
    本製品や関連ミドルウェア製品の簡易ユーザマニュアル
    【技術資料】
    ・ONVIF入門
    ・ONVIF Profile M 概要
    ・ストリーミング入門
    ・低遅延動画ストリーミングシステムの効率的設計手法
    ・エンジニアリングサービスの概要
    などをダウンロードできます。
  • お問い合わせONVIFの実装やビューワー開発を含む、製品に関するご質問、ご相談についてのお問い合せはこちらから。