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国内で豊富な搭載実績を有するONVIFミドルウェア。
Ze-PRO IPcam , Ze-PRO IPmon , Ze-PRO IPrec
製品概要
Ze-PRO IPcam, Ze-PRO IPmon, Ze-PRO IPrec (server)は、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)が定めた、セキュリティ用ネットワークビデオ製品のためのインターフェース規格 ONVIF NVT、ONVIF NVC、ONVIF NVSを、組込みやすいミドルウェアにしたライブラリ製品です。
ONVIFに準拠したネットワークビデオやビデオレコーダ、組込みストレージ付きIP監視カメラ等を効率良く開発できます。Ze-PRO RTP/RTSP等のストリーミングミドルウェアとの組合わせで信頼性の高い監視システムや動画配信システムを簡単、かつ短期間に構築できます。受託開発も承ります。
▶ 製品リーフレット
仕様

特徴
- ONVIF Core Spec Ver.19.06(IPcam、IPmon)対応
- ONVIF Client Test Specification Ver.19.06/ONVIF Device Test Specification Ver.19.06(IPcam、IPmon)にパス
- H.264、H.265(HEVC)対応、TLS対応、双方向オーディオストリーミング
- Profile T (IPcam、IPmon)対応
- Profile S(IPcam、IPmon)、Profile G (IPcam、IPrec Server)対応
- バージョンの互換性が容易になり、かつ省フットプリントによるコスト削減効果
- 64bit対応
- Android/iOS対応(Ze-PRO IPmon)
- HTTPS対応(IPcam、IPmon)
- Ze-PRO RTPライブラリと組み合わせることで容易にメディア制御が可能
- OS/システム/デバイス依存部を分離しポーティングが容易
- ネットワーク上に存在するNVTと即接続・メディア再生が可能なサンプル(CUI/GUI)プログラムが付属
- 豊富な監視カメラ開発実績に裏付けされたサポート、カスタマイズ、SIサービスを提供
ProfileSとProfileTの要件比較
Profile Tが要件としている機能はProfileSより範囲が広く、ProfileTを搭載するだけでネットワークカメラシステムが構築できます。
ただし、Profile TはProfile Sを置き換えるものではなく、各々のProfileがカバーする機能領域をそれぞれ持っており、組合わせて実装することができます。
項目 | Profile S | Profile T |
---|---|---|
ビデオ | MJPEG(M), MPEG(C), H.264(C) | H.264(M), H.265(M) |
オーディオ | G.711(C), AAC(C), G726(C) | G.711(M) , AAC(M) (双方向) |
プロトコル | RTP/UDP(M), RTP/RTSP/HTTP/TCP(M), RTP/UDP Multicast(C) | RTP/UDP(M), RTP/RTSP/HTTP/TCP(M), RTP/RTSP/HTTPS/TCP(C), RTP/RTSP/TCP/WebSocket(C), RTP/UDP Multicast(M), |
設定機能 | PTZ(C) | PTZ(M) |
イベント | Base ‐ notification(M) | Media Profile Configuration(M), Motion Alarm Events(M), Motion Region Detector Events(C) |
その他 | WS-Usernametoken Authentication(M), IPAddressFilter(C), | Metadara Streaming(M), OSD(M), JPEG Snapshot(M), Tampering Event(M), Imaging Settings(M) |
関連製品
ストリーミングに関連する各種プロトコルのライブラリをそろえています。以下より内容をご確認ください。

撮る/同時配信
RTP, RTSPミドルウェア
RTMP(サーバー)、Live Streaming(HLS)ミドルウェア
ONVIFミドルウェア
ソフトウェアVPN
保存
視る/聴く
マルチOS対応ビューワー開発環境
ソリューションパッケージ(動画配信システム用ソフトウェアパッケージ)
所望の機能に必要なミドルウェア(ONVIF,RTP他)+ビューワー開発環境+標準的なアプリケーションをパッケージ提供。
サポート
ご購入後3カ月間、無償でQ&Aサポートを提供します。 無償サポート期間終了後もバージョンアップ付きサービスメニューを用意しております。 ソースコードパッケージの販売だけでなく、デバイスドライバの作成、新規プロトコルの作成、パフォーマンスアップのためのチューニングを含むシステム構築のコンサルティングといった、各種エンジニアリングサービスを行っています。
エンジニアリングンサービスの詳細はこちらをご覧ください。
事例
カリーナシステム株式会社様
Ze-PRO IPcam搭載

ONVIFトランスミッター 「NVT-SDI/NVT-DVI」
映像信号をH.264/MJPEG形式にエンコードし、IPネットワーク上でストリーム配信するユニットです。
例えば医療分野では、ONVIF対応IP監視カメラとベッドサイドモニターや内視鏡が混在するシステムが構築できます。
アイホン株式会社様
カメラインターフォンと監視システムの融合

アイホン様が新たに開発する「IX」では、一般に売られている各社の監視システムとの連動を可能にするため、セキュリティ用ネットワークビデオ製品のための標準インターフェース規格であるONVIFの採用を決定しました。カメラ付きインターホンである「IX」をONVIF対応させることで、インターホンのシステムと既設のONVIF対応監視システムの統合が可能になります。インターホンでとらえた顔画像を遠隔地で確認、常時録画したり、監視システムの映像をインターホンでモニターするなど、両システムの統合で建物のセキュリティが強化されます。
ONVIF対応カメラの開発にあたっては、日本国内で最も実績のあるONVIFライブラリである、図研エルミックのミドルウェア「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO IPmon」が使われることになりました。「Ze-PRO IPcam」「Ze-PRO IPmon」は、ONVIF仕様の内、それぞれ画像の提供にかかわるネットワークカメラ部の仕様とモニタリング部をミドルウェアライブラリにしたものです。2009年の販売開始以来、多くの採用実績があります。
開発サポート
「IX」の開発では前述の「Ze-PRO IPcam」の他に、音声制御用にSIP用ミドルウェア(「Ze-PRO SIP」)を、また音声や画像をリアルタイムに転送するプロトコルであるRTPのライブラリ(「Ze-PRO RTP」)も同時に提供し、スムーズなメディア制御を実現しました。また、ミドルウェアライブラリの提供に加え、ネットワークカメラに関するノウハウを生かし、LSIのコーデック処理を最適化するための、ソフトウェアのチューニングも、図研エルミックがサポートしました。
アイホン株式会社様のコメント
「アイホンでは、オフィス、商業施設、銀行などの出入口のセキュリティ強化のニーズに応えるため、カメラ付ドアホン端末の映像を、市販の映像監視システムと連動をすることにより、常時録画を可能にしたテレビドアホン”IPネットワーク対応インターホン「IX」”の開発が市場要望として年々高まっていることを感じておりました。
開発を行う上で、市販の映像監視システムとの連動を、効率よく、また幅広いメーカーと可能にする方法が必要となります。その際、ネットワークカメラ製品のインターフェース規格として、業界標準 であるONVIF規格の実装がもっとも有益であるとの結論に至りました。
アイホンでONVIFライブラリを開発するには多くの時間が必要となるため、今回ONVIFライブラリでもっとも実績のある図研エルミック様にご協力をいただきました。
また、図研エルミック様では、IP電話の標準規格であるSIPライブラリ、映像と音声通信のRTPライブラリも保有されており、IX端末同士の制御は SIPライブラリで、IX端末と映像監視システムと連動はONVIFライブラリで、映像と音声通信はRTPライブラリで行うという仕組みを、効率よく開発 することができました。
また、開発を通じて、図研エルミック様にONVIF規格についてご指導いただき、アイホンもONVIF規格のノウハウを蓄積することができました。
ONVIF規格は、年々バージョンアップされており、それに伴い対応する機器、メーカーも増えております。図研エルミック様のONVIFライブラリもバージョンアップに対応いただき、今後もより多くの映像監視システムとの連動を可能にできることを期待しております。」
(アイホン株式会社 技術本部 ソフトウェア開発部 第二開発課 開発主査 藤井 一幸様)
*1:アイホン様2013年3月プレスリリースに基づく
このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
ご質問等ございましたら、お問い合わせください
その他の事例
- フルHDネットワークカメラ
- 大型施設向けカメラシステム
- ストリーミングパッケージ活用例
LSI/ボードベンダーとの提携
- アットマークテクノ社から、2014年11月より同社の組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」に最適化したZe-PRO IPcam、Ze-PRO RTPのバイナリコードを提供しています(ニュースリリース) Armadilloの開発セットをご検討のお客様には、Ze-PRO IPcam、Ze-PRO RTP評価環境も無償で提供されます。詳しくはアットマークテクノ社へお問い合わせください
- Ze-PRO IPmonを、ルネサス エレクトロニクスのRZ/G Linuxプラットフォーム向けにカスタマイズしたライブラリをリリースしました。(ニュースリリース)
ONVIF解説
ONVIF(Open Network Video Interface Forum)のインターフェース規格は、監視カメラなどのネットワークビデオ機器において、ライブ映像や音声、制御情報などを異なるメーカーの製品どうしでもやりとりできるようにするための標準規格です。近年では、監視カメラにもインターネットへの対応が求められていますが、ONVIFが定める仕様は、 Webサービスをベースに策定されており、異なるメーカ製の監視カメラでも容易にシステム構築が可能となり、保守、運用性が向上するため、ネットワーク監視カメラシステム構築のコストダウンを可能にします。
「ONVIF入門」もご参照ください。ダウンロード。Profile
2008年のONVIF発足以来、ONVIFが定めた技術仕様はバージョンアップが繰り返されています。そのため、システム内で異なるメーカーのONVIF対応機器をつなげる場合、相手側がどのバージョンの仕様に準拠しているかが問題になっていました。そこでONVIFは、ONVIF準拠製品の相互接続性の管理を簡素化するために、技術仕様のバージョンに左右されずに相互接続性を実現する共通部分を特定の機能ごとに「Profile」として再構成すると発表しましたデバイスおよびクライアントにてサポートされるべき機能セットで、目的機能別に分類されています。
Profileに対応した機器どうしであれば、より高い相互接続が実現できます。
Profileの種類
S:映像機器のストリーミング機能の制御
C:ドアアクセス制御、アラーム管理などの物理制御
G:録画機器の通信/制御
Q:ネットワーク内のセキュリティ製品の検出と設定の管理
A:アクセス権限の管理
T:高度なストリーミング機能の制御