豊富な実績、IoT機器に組込みやすいIPv6(v4デュアル)ミドルウェア
KASAGO IPv6/v4(Dual)
概要
KASAGO®IPv6は、TCP/IP通信を行うためのプロトコルミドルウェアです。
IoT機器などの組込みシステムに最適な形に開発しました。
IPv4 のみ、IPv6 のみ、デュアルスタックのいずれのモードでも使えます。高速で高機能、しかも省サイズなミドルウェアです。UDP やICMP などよく使われる周辺プロトコルライブラリがデフォルトでついてくるのでシステムレベルのTAT とコストを削減します。デフォルトでついてくるオプション以外のその他オプションプロトコルやSIP、RTP などの通信、ネットワーク関連ミドルウェア周辺部(Ze-PRO シリーズ)も充実しています。
製品や関連ミドルウェア製品の簡易ユーザマニュアルがダウンロードできます。
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特徴
高速性
- ・データ送出ルーチンの最適化や、高度な通信アルゴリズムにより、効率的な通信を実現
- ・“Zero Copy”関数を使用することにより、内部のデータコピーを最小限に減らすことが可能
実測例 | 測定条件 | TCPスループット | UDPスループット |
---|---|---|---|
CPU (SH-2A) | 100BASE-TX | 67 Mbps | |
DSP (DaVinci TMS320DM648) | 100BASE-TX 1000BASE-T | 94Mbps 353Mbps | 94Mbps 568Mbps |
サイズ
- ・カスタマイズによりさらにサイズの縮小が可能
例)システムに不要なルーチンの削除 - ・不要なコードをマクロで削除 → TM_DISABLE_TCP_SACK (セレクティブACK機能の削除)
- ・不要なモジュールをリンクせずに使用
- ・不要なモジュールをスタブファイルに置き換えて使用
移植性
- ・カスタマイズによりさらにサイズの縮小が可能
- ・CPU、OS、I/Fの内容を記述したヘッダファイルと、システム依存部分をまとめたCファイルの作成のみで移植が可能なため、1~2W程度の短期間で移植を実現
※デバイスドライバの開発、移植を除く
ソースコード提供
- ・ユーザーでのカスタマイズ、メンテナンスが可能
- ・洗練されたコード内容
→ 充実したソースコードコメントと、コーディング標準による見やすいコード
→ 変数、マクロ、関数などの呼出し名を統一
信頼性と品質
- ・組込みシステム向けに特化するため、ゼロから社内にて設計、開発
- ・“IPv6 Ready Logo Phase-2″取得済み(2009/12/07:JP-2-C-20090908-000191)
- ・社内に専門の技術サポート部隊を用意
- ・TAHIでの相互接続試験により、高い信頼性を確保
- ・QAC(静的解析ツール)検証でソフトウェア品質を確保
サンプルコードの提供
- ・各種コントローラのデバイスドライバや、各OS、CPU用の設定ファイルのサンプルコードを無償提供
全世界で数百システムへ搭載された実績
- ・1998年8月より約600社/900セット以上に対するライセンス
- ・パフォーマンスが必要なネットワークカメラ、AV機器等から、高い信頼性が必要な産業用ロボットまで様々なシステムに採用
豊富なオプションプロトコル
- ・よく使われる周辺部をデフォルトで一緒にご提供。その他にIPsec、Mobile IPv6、SIP等、KASAGO IPv6と組み合わせて動作する豊富なオプションプロトコルをご用意
開発スタッフによるカスタマイズ/組込み支援
- ・プロトコルの実装、パフォーマンスアップのためのチューニング、デバイスドライバの作成、新規プロトコルの作成、周辺プログラムの受託開発、評価ボードの受託開発、ハードウェア部の開発受託など、幅広くお客様をサポートしますエンジニアリングサービスの詳細はこちら
- IPv4からIPv6への移行を検討しているお客様のご相談も承りますので、お気軽にご連絡下さい。
構成

KASAGO IPv6 (Dual)内容
- ・スタックソースコード:
TCP,UDP,IPv4/v6,ARP,NDP,ICMP,ICMPv6,AutoIP,MLDv2,DHCPv4,IGMP,DNS,BOOTP - ・BSDソケットインターフェースAPI(BSD4.4準拠)
- ・各種ドキュメント(移植マニュアル、インターフェース仕様など)
- ・各種サンプルドライバ、サンプルソースコード
- ・OPEN ALLIANCEのTC8 Ethernet ECU Testに対応
RFC793, 826, 1122を部分サポート - ・LP64データモデル対応
サポート/エンジニアリングサービス
サポートサービス(有償)をご利用のお客様には、Q&Aおよびバージョンアップを提供しております。
また、KASAGO IPv6/v4の実装(移植)、デバイスドライバの作成、パフォーマンスアップのためのチューニングを含むシステム構築のコンサルティング、システムインテグレーションといった、各種エンジニアリングサービスを行っています。
エンジニアリングサービスの詳細はこちらをご覧ください。
関連製品
IPv4ミドルウェア
TCP/IP周辺の様々な機能を実現するオプション群
KASAGOオプションプロトコルは、KASAGO IPv4 、KASAGO IPv6 と組み合わせて使用する事によって、様々な機能を実現するアプリケーションプロトコルです。全てC言語のソースコードパッケージとして提供しています。
製品名 | 対応状況 | 機能概要 | 対応仕様 | ||
---|---|---|---|---|---|
IPv4 | IPv6 | ||||
KASAGO DDNS | ○ | ○ | ・インターネット上のDNSサーバーに、ホスト名(ドメイン名)を登録し、ホスト名に対するIPアドレスをいつでも自由に変更することを可能にするプロトコルです。 | RFC2136 | |
KASAGO IPsec IKEv1 | ○ | ○ | ・通信時のデータを暗号化するためのセキュリティプロトコルです。 ・DES、3DES、AES、TWOFISH、BLOWFISH等の暗号化アルゴリズムに対応し、ソフトウェア・ハードウェアのどちらでも対応可能なI/Fを提供します。 ・IPsecV2/IKEv1機能です。リーフレットはこちら | RFC1321 RFC1829 RFC1852 RFC2104 RFC2202 RFC2403 RFC2405 RFC2408 RFC2410 RFC2437 RFC2459 RFC2857 RFC3174 RFC3602 RFC3947 RFC4301 RFC4303 RFC4835 | RFC1828 RFC1851 RFC2085 RFC2144 RFC2394 RFC2404 RFC2407 RFC2409 RFC2412 RFC2451 RFC2631 RFC3173 RFC3526 RFC3686 RFC3948 RFC4302 RFC4304 RFC4868 |
KASAGO IPsec IKEv1/IKEv2 | ○ | ○ | ・IPヘッダ以降のパケットデータを暗号や認証することにより、データの漏洩、改ざんを防ぐ事が可能になります。 ・トンネリング機能を使用すると、VPNを構成する事が可能となります。リーフレットはこちら | RFC1321 RFC1829 RFC1852 RFC2104 RFC2202 RFC2404 RFC2407 RFC2409 RFC2412 RFC2451 RFC2631 RFC2857 RFC3526 RFC3686 RFC3947 RFC4301 RFC4303 RFC4306 RFC4718 RFC4868 | RFC1828 RFC1851 RFC2085 RFC2144 RFC2403 RFC2405 RFC2408 RFC2410 RFC2437 RFC2459 RFC2759 RFC3174 RFC3602 RFC3748 RFC3948 RFC4302 RFC4304 RFC4307 RFC4835 |
KASAGO SSL/TLS (Client / Server) | ○ | ○ | ・TCPヘッダ以降のパケットデータを暗号化や認証することにより、データの漏洩、改ざんを防げます。 ・ネットワーク構成による制限が少ないため、コードやメモリサイズの容量に制限がない場合に有効です。 | RFC2459 RFC3268 | RFC2246 |
KASAGO DHCPv6 (Client) | × | ○ | ・IPv6版のDHCPクライアントです。プリンタやサーバーなど、固定のIPv6アドレスが求められる場合に必要になる機能です。 ・IPv6 Ready Logo Phase-2 DHCPv6取得(2009/12/9:JP-2-D-20090908-000112) | RFC3315 RFC3736 | RFC3646 RFC4704 |
KASAGO DHCP (Server Lite) | ○ | ○ | ・DHCPはIPアドレスなどの情報を自動で設定する機能です ・KASAGO DHCP ClientはDHCPサーバーよりIPv4アドレスなどの情報を取得する機能です。KASAGO DHCP Server Liteはクライアントからの要求により、使用可能なIPアドレスプールの中から未使用のIPアドレスを選んで、クライアントにIPv4アドレスなどの情報を提供する機能です 一般的なDHCPサーバーと比べてクライアントに提供できるオプション情報が限定されています。 *KASAGO DHCP Server LiteはKASAGO IPv4パッケージの標準装備には含まれていません。KASAGO IPv4もしくはKASAGO IPv6/IPv4(Dual)のオプション製品です | RFC2131 | |
KASAGO Mobile IPv6 (Mobile node / Correspondent node) | – | ○ | ・移動先でも自分のIPアドレスを変更せずに、継続して通信することを可能にするためのプロトコルです。 | RFC3775 | RFC3776 |
KASAGO NAT | ○ | – | ・一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有するためのプロトコルです。 | RFC1631 RFC2663 | RFC1918 |
KASAGO HTTPc (Client) | ○ | ○ | ・端末側でWeb Serverからコンテンツ、画像データやHTMLファイルの取得を行います。近年、HTTPヘッダに様々な情報を伝達、取得することが可能なため、データ交換の際に使用されます。また、認証機能を利用することも可能です。 | RFC1123 RFC2616 | RFC1945 RFC2854 |
KASAGO SNMP (Agent) | ○ | ○ | ・ネットワークシステムを監視/管理するためのプロトコルです。 ・SNMPv1、v2c、及びv3に対応しております。 | RFC1155 RFC1212 RFC1215 RFC1902 RFC1904 RFC1906 RFC1908 RFC2572 RFC4292 RFC4022 | RFC1157 RFC1213 RFC1901 RFC1903 RFC1905 RFC1907 RFC2571 RFC2574 RFC4293 RFC4113 |
KASAGO LLMNR | ○ | ○ | ・DNSサーバーが存在しないネットワーク内で、機器名およびIPアドレスの解決が可能になります。 ・Windows Vistaから搭載されている機能のため、WindowsVista / 7と接続する場合に有効的です。 | RFC4795 | |
KASAGO FTP/TFTP (Server & Client) | ○ | ○ | ・ファイル転送を行うためのプロトコルです。 | RFC0959 RFC1350 | RFC2428 |
KASAGO TELNET (Server) | ○ | ○ | ・コンピュータの遠隔操作を行うためのプロトコルです。 | RFC0854 | RFC0855 |
KASAGO PPP (Client / Server) | ○ | ○ | ・シリアル回線経由でダイアルアップにより、相手先との接続を行えます。 | RFC1144 RFC1332 RFC1661 RFC1877 RFC2472 | RFC1321 RFC1334 RFC1662 RFC1994 |
KASAGO PPPoE (Client) | ○ | ○ | ・PPPプロトコルをイーサネット経由して通信することを可能にします。光回線やADSL回線等に接続する際に必要になる機能です。 | RFC1144 RFC1332 RFC1661 RFC1877 RFC2472 | RFC1321 RFC1334 RFC1662 RFC1994 RFC2516 |
KASAGO SNTP | ○ | ○ | ・ネットワーク上のSNTPサーバーとの通信により時刻を同期させるためのプロトコルです。 ・SNTPは、NTPを簡略化して、SNTPクライアントからNTPサーバーに対する時刻情報の要求とそれに対する応答だけを行います。 | RFC2030 | |
KASAGO CIFS (Client) | ○ | ○ | ・マイクロソフトが公開しているSMB、CIFSファイル共有プロトコルのクライアント機能を実現します。 ・KASAGO IPv6/V4用に最適化した各種インターフェイス(ソケット、OS、メモリ、タイマー、ログ、HASH等)を提供しています。 | NTLM0.12(SMB1) SMB2.0 SMB2.1 |