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2018.11.06

コネクテッドカー向けEthernet AVBミドルウェアを強化

図研エルミックがコネクテッドカー向けEthernet AVBミドルウェアの製品力を強化
- 動画ストリーミング機能の追加と、ソシオネクスト、イーソルとの連携による使いやすさの向上 -

 

 図研エルミック株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:朝倉尉)は、車載インフォテインメントや自動運転等、コネクテッドカーの基盤となるネットワーク技術としても注目される、Ethernet AVB規格をIoT機器に実装するためのミドルウェア製品「Ze-PROR AVB」を強化しました。音声に加え動画のストリーミング機能(*1)を追加し、車載グラフィックスSoCを開発/販売する株式会社ソシオネクスト(以下 ソシオネクスト)およびリアルタイムOSを提供するイーソル株式会社(以下 イーソル)と連携し開発環境を整備することで、ユーザーの使いやすさを向上させます。

 

<Ze-PRO AVBへの動画のストリーミング機能追加>
 Ethernet AVBは、Avnu Allianceが標準化した、高品質な画像や音声など、タイミング制約が厳しいデータをEthernet上で送受信するための通信規格です。外部のクラウドサービスとのインターネット接続や、車内での大容量画像コンテンツの活用を可能にしつつ、車内のネットワークをEthernetに集約することで部品の軽量化にも有効です。図研エルミックでは2014年からEthernet AVB規格に準拠したミドルウェアライブラリZe-PRO AVBを提供していますが、このたびバージョンアップし、動画ストリーミング機能を追加しました(図1)。これにより、 ドライブレコーダー、車両管理システム、ビデオ視聴、サラウンドビュー等、リアルタイムの動画再生の必要性が高いアプリケーションへの応用が可能になりました。

 

 

<使いやすさの向上>
 動画ストリーミング機能の追加を機に、図研エルミックは車載グラフィックスSoC 「SC1810」を提供しているソシオネクスト、およびSC1810で動作実績のあるリアルタイムOS 「eT-Kernel」を提供するイーソルと連携して開発環境を整備し、ユーザーの使いやすさを向上させます。動画のストリーミング機能を最大限に生かすには、親和性の高いOSやグラフィックコントローラーの存在は大変重要です。 図研エルミックは、Ze-PRO AVBがソシオネクストのSC1810用Ethernet AVBドライバー、ラッパーとスムーズに連動するよう、インターフェイス部およびサンプルアプリケーションのチューニングを実施した上で、SC1810との動作検証を行いました。 予め検証済み設計環境が整えられていることから、設計者はEthernet AVB規格の仕様を精査し、ミドルウェアを設計し、さらにSC1810用に調整して移植をするという作業から解放され、開発期間とコストを削減することができます。

 

<ソシオネクストコメント>
 SC1810はOEM様やユーザー様より定評のある360度自由視点「OMNIVIEW」、及び、View+認識機能アプリケーションを想定しクロノスグループの「OpenVX?」に対応したVision processor unitを搭載しております。 1車両当たりのカメラ搭載台数はますます増加し、View支援だけではなくドライブレコーダー、認識、ネット連携等の複数のアプリケーションで活用されて参ります。 このような動向に対し、各ECUに個別のカメラシステムを搭載するのではなくネットワーク化する事で効率の良いシステムを構築したいとの市場要求は強く、Ze-PRO AVBとSC1810の連携により複数の車載カメラを他の通信とともにEthernet上に結合し、シンプルな配線で遅延のないシステムを短期間 且つ 低コストで実現が可能となりました。

 

 11月14日から16日までパシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「ET2018」図研エルミックブースにおいて、Ze-PRO AVBとSC1810、eT-Kernelを使った映像配信デモを実施する予定です。

 

以上

 

※1 ストリーミング 音声や画像のデータを、インターネットを経由してダウンロードしながら同時に再生する技術

 

-図研エルミックについて-
 図研エルミックは、組込みシステムに必要なネットワーク・映像・通信関係の先端技術を、ミドルウェアライブラリやモジュールなど、お客様が使いやすい素材に変えて提供します。自社技術の核であるネットワーク技術を、IPカメラ、FA、そして車載機器を中心に展開しています。Ethernet AVBの標準化団体であるAvnu AllianceのPromoter会員です。

このページに掲載されている情報は、発表当時の内容です。
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