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【Network技術-6】TCP通信が zero window になり、継続できません。確認するポイントを教えて下さい。

「zero window」が表示される要因

「zero window」とは、フロー制御用メッセージ の1つで、受信側が、受信バッファに空きがないことを送信側(サーバー側)に伝えるためのメッセージです。「zero window」となり接続ができない場合、以下の主な要因を確認して下さい。

1.受信処理が実行されていない、または受信しない状態となっていないか

受信処理がある箇所の周辺の処理を確認して下さい。

  • 処理処理の流れを止めている箇所がないか
  • 受信部分をスルーするような処理の流れがないか

2.送信側が送っているデータに対し、受信側のデータ処理が間に合っているか

送信されるデータ量に対し、受信側で処理されるデータ量が少ない等が発生していないか確認して下さい。

  • 受信から次の受信までの間に時間がかかっている
  • 一度の受信で取得するデータ量が少ない

3.受信Windowサイズが、送受信するデータ量に対して小さい値になっていないか

送受信するデータ量に対して十分なバッファサイズを確保していても、受信側のWindowサイズが小さい場合、「zero window」になる可能性があります。

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