ストリーミング寺子屋

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【Streaming-2】ストリーミング配信の遅延が大きいです。確認するポイントを教えて下さい。

ストリーミング配信の遅延原因はさまざま考えられます。
そもそもストリーミング配信において、遅延が全くないということはありません。

どの工程の遅延が大きいのか

下図で示す通り、映像が視聴者に届くまでには様々な処理が行われ、それぞれの処理にかかる時間により遅延が起こります。ストリーミグ配信の遅延が想定より大きい場合、以下のような原因を含め、どの工程で想定以上の時間がかかっているか確認する必要があります。

  • ストリーミングデータのエンコード/デコードに使用できるCPU資源が限られているため、時間がかかっている。
  • ネットワーク回線が不安定なため、通信に時間がかかっている。

ジッタバッファの設定を確認

また、受け側はバッファに一定遅延時間分のストリーミングデータを留めてから再生を行いますが、受け側が想定している遅延よりも実際の遅延が大きい場合があります。(遅延時間の変動幅を「ジッタ」と呼びます)受け側のバッファがジッタを考慮した(ジッタバッファ)、適切な設定となっているかを確認する必要もあります。

CPUやネットワーク回線の資源は、他の機能との兼ね合いでストリーミングで使用できる範囲が限られ、遅延をどの程度許容するのかといった仕様の決定が重要です。またジッタバッファは、リアルタイム性とストリーミング品質のトレードオフとなりますので、どちらをどの程度重視するのかも重要な視点です。

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